「レコード・コレクターズ」7月号

『バンド・ワゴン〜パーフェクト・エディション』発売にあわせて鈴木茂インタビュー。「ちょうどグループ・サウンズとニューミュージックって言われるちょうど狭間ですよね。何にもタイトルがついてない時期(笑)、…ひょっとしたらそのころが一番面白かったかもしれないですよね」
「レコード・コレクター紳士録」、今月のゲストは『電子音楽 In Japan』の著者、田中雄二。「『ザ・ベストテン』とかで井上陽水中島みゆきが出ないって言ってたなかでYMOのメンバーが飄々とテレビに出るものだから、むしろそっちの方がかっこいいんじゃないかって意識は当時からありました」。ちなみに田中雄二は1965年生まれ。
あとルー・リードの『ストリート・ハッスル』にブルース・スプリングスティーンが声でちょっとだけ参加していることをこの雑誌ではじめて知った。

「フリースタイル」創刊号

創刊号なので買ってみた。記事の多くを対談形式にしているのが特徴。表紙は松本大洋
とり・みきの「遠くへいきたい」が「ANYWHERE BUT HERE」という題で復活していた。これにはびっくり。巻末には山田宏一の「映画教室」第1回。青学での講義をもとにした映画史コラムで、そのせいか読んでいて知識を授かってる感がすごくする。ベーシックで格調高くてやさしい。この連載のためだけにでも次号を買うかも。
次号は9月20日発売。
フリースタイルのホームページ

「日経トレンディ」7月号

目当ては水族館特集。
紹介されてる水族館の中では大分市にある「うみたまご」がダントツで面白そう。セイウチが通路を行進(しかもさわれる)!。そしてラッコのバスケットボール。ダンクシュートを決めている写真が載ってるのだけどラッコにほんとにこんなことができるのか。
なお出来たばかりのエプソン品川アクアスタジアムは驚くほどの低評価。とにかく狭すぎで拍子抜けするらしい。子供が楽しめるかどうかを評価のポイントのひとつにしてるし記事を鵜呑みにするつもりもないけど一気に行く気がしなくなった。
大分マリーンパレス水族館「うみたまご」

(参考)「ギター・マガジン」7月号

布袋寅泰BOOWY時代から現在までの音楽活動について語り倒していた。『ギタリズム』1、2のときのソリッドなギターの音色が『ギタリズム』3以降では太い音色に変わったのはギターの種類を変えたからとか、吉川晃司とのユニットCOMPLEXのこととかかなり興味深かったし、あとそれ以外では鈴木茂のインタビューもあったのだけど購入までにはいたらず。
いちおう記録としてメモ。

HMV「Her Miracle Voice」

100ページに及ぶ立派な体裁の小冊子。フリーペーパーでなく指定のCDを買った人だけがもらえる特典らしいのだけど、余ってしまったのか「ご自由にどうぞ」コーナーに置いてあった。
内容をひとことでいうと国内女性シンガー名鑑。「ポップス」「シンガーソングライター」などいくつかにカテゴライズされているのだけど、AOM (Adult Oriented Music)という造語まで作ってそこで紹介されているミュージシャンたちこそ HMVが真にプッシュしたい人たちと見た。
紹介されているのは次の10組。
paris matchdorlisモダーン今夜/サノトモミ/beret(ベレイ)/土岐麻子capsuleFREENOTEマキ凛花/Le 3(レ・トレ)

「文學界」7月号

特集、というわけではないけど「村上龍『半島を出よ』を読み解く」という松浦寿輝星野智幸陣野俊史による鼎談。このなかで阪本順治監督に映画化してもらいたい、という発言があるのだけどそれは金大中事件を映画化した監督だからか?それとも『亡国のイージス』の監督のイメージで?

あとはいつものように。
筒井康隆「巨船ベラス・レトラス」第6回。
長谷部浩の演劇時評、今月は『野田版研辰の討たれ』。

「relax」7月号

特集は「iPod/the sound of music」
良かったのが「磨き屋さんをたずねて。」という4ページの取材記事。iPodの裏ぶたのつるつるの鏡面仕上げはなんと新潟県燕市にある金属磨きの町工場が一手に引き受けてるそうで、まずそのこと自体が驚きなのだけど、職人さんたちの仕事風景の写真を見ているうちに、自分のもっているiPodをもっと大切に扱おうと自然に思えてきてしまうすごい説得力。
それからECDのインタビューが1ページ。有料音楽配信でなくCD-Rで自分の曲を販売しているのはなぜか、など。
特集以外では、映画『リンダ リンダ リンダ』公開にあわせて松本隆ペ・ドゥナの対談記事が2ページ。記事をまとめた川勝正幸は「ペ・ドゥナ萌えの松本さん」などと書いているけど、萌えという言葉、最近みんな使いすぎ。